【動画特集!】タブラ奏者、オビジット・ベナルジー氏について
文責:佐野 塊
まずはここのところ続けて来日し単独公演やフェスティバルに出演し、日本でもCDのリリースをしているのでご存知の方も多いかもしれないPurbayan Chaterjeeさんとの演奏から。
Abhijitさんのソロパート部分の動画のご紹介。ゆったりとした16拍子の上での起伏に富んだAbhijitさんらしい即興演奏。
Purbayan Chaterjee (Sitar) & Pt. Abhijit Banerjee (Tabla)
もう一つ続けてAbhijitさんがシタール奏者の伴奏をしているTV番組の映像を。
コルカタでも一緒に演奏する事の多いBuddhaditya Mukerjeeさんとの演奏。
こちらは少し早めのリズミカルな16拍子でAbhijitさんらしいタイトな伴奏をしています。息もぴったり。
Pt.Buddhaditya Mukherjee-Raga-Kedar
次に紹介するのはベテラン女性バイオリニストのN. Rajamさんとの演奏。
ヒンドゥー宗教歌のバジャンという種類のスタイルでのゆったりとした6拍子での演奏。
ゆったりとした中にも抑揚をつけた伴奏をすることで、しっかりとアクセントを付けて曲を盛り上げています。
終盤のタブラの音数が増えていくLaggiと呼ばれるパートでも、優しくリリカルに展開していくところがAbhijitさんらしくて素敵です。
Thumak Chalat Ramchandra (Dr Rajam & Pt Banerjee) Shri Mataji Birthday 1998 (Sahaja Yoga) Lord Rama
次は男性ヴォーカリストSanjeev Abhyankarさんの伴奏映像。
Horiと呼ばれるスタイルの曲をN. Rajamさんとの6拍子より少し訛った感じの6拍子で。
今度は先程の伴奏より少しアグレッシブに抑揚をつけてしっかりと盛り上げているところが見所です。
インドでも器楽の伴奏か声楽の伴奏、どちらか一方だけに長けているタブラ奏者が少なくないですが、
Abhijitさんはどちらでも音楽的な伴奏をきちんとこなします。ある意味職人的ともいえるかもしれません。
Mohan khelat hori : Raag Mishra Tilang by Pandit Sanjeev Abhyankar
最後にほんのちょっとだけタブラではないAbhijitさんの一面をご紹介。
Abhijitさん主催のTarangというグループの公演での一幕なのですが、Abhijitさんの歌声が少しだけ聴けます。
日本に何度も来ているので、
♪はぁぁぁ~るばる来たぜ函館ぇぇぇ~♪
なんてしっかりコブシを付けて歌っちゃたりするお茶目な部分もあるAbhijitさん(笑)ですが、
タブラだけではなく音楽そのものが深くカラダに入っているのだろうなと頷ける映像です。
ここまで映像でAbhijitさんの紹介をしてきましたが、
今回の来日公演でもAbhijitさんの音楽的なタブラの演奏が聴ける事をスタッフ一同も心待ちにしています。