Vol.3  「雨について、そしてMUSICASAで行われるコンサートについて」    2015年 6月

月刊どころか昨年は一度も更新できずに申し訳ありません!

 

久々の更新となります。

 

さてインドの古典音楽には早朝に演奏されるラーガ、深夜のラーガ、春の季節に演奏されるラーガがあれば、雨期のラーガ、etc... 数えきれない程多くのラーガが存在します。

インタビューア自身、インドの古典音楽を学びはじめて、季節や天候などの自然の流れ、一日のうちのそれぞれの時間帯が持つ表情、時の移り変わりについて少しずつ意識するようになりました。自然と密接な結びつきがあるのがインドの古典音楽、また、自然という普遍的な要素と結びつきがあるからこそ、今日まで長い歴史とともに受け継がれ、多くの人々に愛されているのではないかな、と思います。今回は雨について、そして7月26日(日)に代々木上原『MUSICASA』行われるコンサートについてお話を伺いました。


Q. 梅雨の時期になりましたね。今日も雨です。

 

ロイさん: 雨の日には雨の日にしか見れないきれいなものがあるでしょ?

 

Q. はい。ロイさんがインドで暮らしていた頃の雨の日の思い出、何かありますか?

 

ロイさん:178歳の頃だったと思う。グルジー(アミットロイの師、故Pt.Nikhil Banerjee)の家で雨のラーガを聴いたの。

その演奏聴いて、外は雨降ってなかったんだけど、雨が降ってるように感じたの。

その時、はじめて「雨ってきれいだな」、「音楽と雨が繋がっているな」って感じた。

 

Q.今年、毎年恒例の知多半島、寺に於ける「インド音楽合宿」では、参加者みんながMiyan ki Malhar  Desh というラーガに取り組まれたと聞きました。

どちらも雨のラーガだったんですね。

合宿中に実際に雨も降ったと聞きましたけど。。。

 

ロイさん:たまたまの天気だと思うけどね(笑)。

Q. きっと参加者皆、良い経験になったんだろうな、と思います。

さて最後に、7月26日(日)にはSitar Concert Niilaambar 〜銀のように輝く旋律〜 があります。このコンサート、今回はマイクや音響装置を一切使わずに純粋なアコースティックな形でお送りするとのこと、非常に楽しみなのですが、同時にシタールもタブラも元々音量の大きな楽器ではないから、本当に生音で大丈夫なのかな?と思ってしまいます。

 

ロイさん:昔、札幌にある響きの良いホール(ザ・ルーテルホール)でやっぱり生音で演奏したことがあるの。200人以上入るホールだったけど、大丈夫だったよ。

 

Q. じゃあ今回も響きの良いホールだからこそ実現できる企画なんですね。

当日、楽しみにしています!

 


編集後記

 

726日(日)はマイクを通さない楽器が本来持っている音色で愉しめるコンサート、とても貴重な体験になると思います。また、小さな音に耳を澄まし、音楽を通して素敵な空間になるのではないかな、と思います。

このコンサート、【予約問合】は、tomomike@outlook.jp北見)まで、予約場合表題7/26 コンサート予約とし本文にお名前連絡先をご記入ください。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。  
                                                           取材/文 栗原崇