Vol.3  「師匠について」2015年 10月

Pt. Nikhil Banerjee
Pt. Nikhil Banerjee

Pt.Nikhil Banerjeeニキル・ベナルジー)氏はシタール、インド音楽を学ぶ方々だったら誰もが知っている伝説的なシタール奏者で、1986年に他界されています。

公には弟子をとらなかったことでも有名なニキル・ベナルジー氏に学んだロイさん、今回はその始まりの頃についてお話を伺いました。

 

 Q. ニキル・ベナルジー氏の最初の印象を教えてください。


ロイさん: (家が近かったことから)近所のおじさん、みたいな感覚だった。

後から段々凄い人だったんだなって判った(笑)。 


お父さん(シタール製作の名工だった Hiren Royさん)がお店休みの日に、家に来ることが多かった。

ジュワリ(シタールのボディ中央にある複数の弦を支える、また音色を産み出すのに重要なブリッジをヤスリで削って調整する、定期的に行われる楽器のメンテナンスの作業)して、仕上がりをチェックするでしょ。その時、普段聞いている音と違うなって思った。


楽器からこういう音が出てくるのかって、きれいであたたかい、その人の言葉みたいなね、


ラーガとか、音楽的なことよりも先にまず(間近で)生音を聴いて、その人が弾く楽器から出てきているものが好きだった。


 


編集後記

 

1014日(水)は杉並公会堂小ホールにて、19時よりコンサートがあります。

ニキル・ベナルジー氏の誕生日でもあるこの日、是非、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

このコンサート、予約問合は、srgm@pure.ne.jp(寺原)まで、予約場合表題10/14 コンサート予約とし本文にお名前連絡先をご記入ください


取材/文 栗原崇